構造化データ(JSON-LD)とは?役割と適用の際の注意点
構造化データは、検索エンジンやAIに「このページが何であるか」を伝える名札です。代表的な種類やよくある間違い、チェック方法を分かりやすくまとめました。

一言で言うと: 構造化データ(JSON-LD)とは、ウェブページの中に「このページは会社紹介で、会社名は〇〇、住所と電話番号は△△である」といったように、機械がすぐに読み取れる情報表を入れる方法です。検索エンジンやAIが内容を正確に理解するのを助けますが、画面にない内容を入れたり、事実と異なることを書いたりすると、かえって問題になります。
構造化データを簡単に理解する
人間はウェブページを見ると「あ、これは価格だな」「これは営業時間だな」とすぐに気づきます。しかし、機械にとって「月〜金 09:00〜18:00」はただの文字列に過ぎません。
構造化データは、この文字の横に名札をつけてあげる作業です。宅配便の箱に「受取人」「住所」「連絡先」の欄が決まっていて、誰でも同じ方式で読めるようになっているのと似ています。
この名札の共通ルールを定めているのが Schema.org (GoogleやMicrosoftなどが共同で作成した構造化データの標準辞書)です。そして、そのルールをページに記述する代表的な形式が JSON-LD (情報を「項目: 値」の形で記述するデータ形式)です。
AI検索にどのようなメリットがありますか?
- 個体を正確に区別します。 「OLRim」という単語が会社名なのか一般的な言葉なのか、構造化データが明確に伝えます。このように名前・場所・会社のように区別される対象をエンティティ(個体)と呼びます。
- 関係性を伝えます。 「この記事の作成者はこの人で、この人はこの会社に所属している」といったように、情報同士のつながりを示します。
- 検索結果を豊かにします。 Googleは条件が合えば、星評価、よくある質問、イベント日程などを検索結果により見やすく表示することがあります。(表示するかどうかはGoogleが決定し、保証されるものではありません。)
注意: 構造化データがAIの回答への露出を直接保証するという公式発表はありません。あくまで内容を正確に理解させるための「基礎作業」と捉えるのが適切です。
どこに入れますか?
ページのHTML内に、以下のように <script type="application/ld+json"> タグで挿入します。画面には表示されず、機械だけが読み取ります。ホームページ制作ツール(WordPressなど)を使っている場合は、プラグインや「ヘッダーコード挿入」機能で入れることができます。
必ず知っておきたい4つの種類と例
以下の例は説明のための架空の会社情報です。実際に使用する際は、必ず自社の実際の情報に書き換えてください。
1. 会社・店舗紹介: Organization / LocalBusiness
会社紹介やホームページのトップ画面に入れます。店舗がある場合はLocalBusiness(または、Restaurant、Dentistなどのより具体的な種類)を使います。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "LocalBusiness",
"name": "サンプル工房",
"url": "https://example.com",
"telephone": "03-0000-0000",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"streetAddress": "サンプル路 123",
"addressLocality": "東京都世田谷区",
"addressCountry": "JP"
},
"openingHours": "Mo-Fr 10:00-19:00",
"sameAs": [
"https://www.instagram.com/example"
]
}
sameAsには公式SNSや地図ページのURLを入れ、「これらのアカウントはすべて同じ会社である」ということを伝えます。
2. ブログ・記事: Article / BlogPosting
記事ごとに入れます。作成者と作成日、更新日が特に重要です。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "BlogPosting",
"headline": "革財布のお手入れ方法",
"author": { "@type": "Person", "name": "山田太郎" },
"publisher": { "@type": "Organization", "name": "サンプル工房" },
"datePublished": "2026-10-01",
"dateModified": "2026-10-10",
"mainEntityOfPage": "https://example.com/blog/wallet-care"
}
3. よくある質問: FAQPage
ページに実際に表示されている質問と回答がある場合のみ使います。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "FAQPage",
"mainEntity": [{
"@type": "Question",
"name": "週末も営業していますか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "土曜日は午前10時から午後5時まで営業しており、日曜日は定休日です。"
}
}]
}
ちなみにGoogleは2023年から、FAQのリッチリザルトを政府や医療などの一部の信頼性の高いサイトを中心に表示すると案内しています。検索結果の見た目が変わらなくても、質問と回答の構造を機械に伝える意味は残っています。
4. 製品・サービス: Product / Service
販売する商品や提供するサービスのページに使います。価格は画面に表示されている価格と必ず一致させる必要があります。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Service",
"name": "革財布の修理",
"provider": { "@type": "LocalBusiness", "name": "サンプル工房" },
"areaServed": "東京都",
"offers": {
"@type": "Offer",
"price": "3000",
"priceCurrency": "JPY"
}
}
適用の際に必ず守るべき注意点
1. 画面にない内容を入れない
構造化データは画面の内容を説明する名札です。画面にないレビュー、星評価、質問をこっそり入れると、Googleのポリシー違反として処理される可能性があります。
2. 星評価やレビューを捏造しない
自分で付けた星評価や偽のレビューを構造化データとして入れるのは、代表的な禁止事例です。実際の顧客レビューがある場合のみ、実際の数値で記述します。
3. 情報を最新に保つ
価格や営業時間が変わったのに構造化データが古い値のままだと、機械は間違った情報を信じてしまいます。画面を修正する際に一緒に直す習慣が必要です。
4. ページと合わない種類を使わない
ブログ記事にProductを入れたり、すべてのページに同じFAQPageを入れたりすることは混乱を招くだけです。ページごとにそのページの性格に合った種類を選びます。
正しく入っているか確認する方法
- Google リッチリザルト テスト (search.google.com/test/rich-results): URLを入力すると、認識された構造化データとエラーを表示してくれます。
- Schema Markup Validator (validator.schema.org): Schema.orgのルールに適合しているか全体的に検査します。
- Google サーチコンソール: サイト全体の構造化データのエラーを継続的に知らせてくれます。
よくあるエラーの例
- カンマやクォーテーションが一つ抜けていて全体が認識されない
- 必須項目(例: Productのname)の漏れ
- 日付形式のエラー(
2026.10.01ではなく2026-10-01形式を使用)
どこから始めればよいですか?
| 優先順位 | ページ | 入れる種類 |
|---|---|---|
| 1 | ホームページ | Organization または LocalBusiness |
| 2 | ブログ記事 | BlogPosting |
| 3 | サービス・商品ページ | Service または Product |
| 4 | よくある質問ページ | FAQPage |
最初からすべてを行う必要はありません。ホームページの会社情報を一つ正確に入れるだけでも、良いスタートになります。
まとめ
- 構造化データは機械のための「情報名札」です。
- 画面の内容と同じように、事実通り、最新に保つことが最も重要です。
- 入れた後は必ず検査ツールで確認しましょう。
構造化データ以外の技術点検項目は [AI検索に引用されるには?ウェブサイト技術点検5選](/blog/ai-search-citation-tech-checklist) でご確認いただけます。自社サイトに構造化データが正しく入っているか気になる方は、OLRimの無料診断をぜひご利用ください。

